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古代西洋人は夏の南天に輝く巨大な字の星座を、ギリシャ神話でオリオンを殺した「さそり」に見立てました。
一方、古代中国人も、夏の大きな星座と赤い輝く星【アンタレス】(さそり座の一等星) には注目していました。
アンタレス周辺の4つの星を組み合わせて【房】(さそりの頭部)、心臓の部分の3つの星を組み合わせて【心】(アンタレスとその左右の星)、そして西洋人がさそりの尻尾に見た部分の9つの星に【尾】という名をつけ、それらを以下のように観測しました。

1974モルジブ共和国12星座切手





さそり頭部
房の
四星明かなれば王者興る 政道あきらかなり 
駿星(さんせい)光つよく大なれば慎みあり
駿星は左右の星也






さそり心臓部(中央アンタレス
心星
中の星天子とす 明かなれば道さかんなり 
前の星
太子とす くらければ 太子位を得ず 
庶子明かなれば庶子位を継賜ふ(つぎたまう)しるし也








さそり尾部
九星そろふて明かなれば国富なり
うつり動けば国のうれひありて大洪水の難あり

季節によって変わる星座は占いにも使われてきましたが、古代中国においては、世界を支配する天帝が、星の動きや輝きを天帝のメッセージとして地上に送っていると信じられていました。
天の皇帝(天帝)からの命令を受けた地上を支配する皇帝は、天のメッセージを的確に読み取り、それをもとにより良い政治を行なわなければなりません。星の輝きに託した天帝のメッセージを読み取る作業は古代中国王朝の重要な仕事でした。
宮廷の天文官はいつも空を注視して、いかなる星の動き、輝きも記録し、その結果を占い、皇帝に報告したのです。
占い結果は即政治に反映されますから、天文官の仕事は重大でした。